Novellix、めっちゃかわいい
ストックホルムの本屋で見つけた、本のシリーズ。
Novellixっていう会社の名前?シリーズの名前?
webでもスウェーデン語でしか説明が見つかりませんでした。
一冊、一冊はぺらぺらで薄くて(母国語なら)きっとすぐ読めそう。
いやー、かわいい!
Fotografiska museet, Men That Fall
FotograsfiskaのThe Autumn Salonより。
Geska & Robert Brečević / Performing Pictures, Men That Fall
http://fotografiska.eu/en/utstallningar/utstallning/hostsalongen-2016/
男性が頭から後ろに倒れるイメージを取り続けるシリーズ。
キャプションには、
男性の完璧に硬直した背中と、反抗的に睨みつけるような視線が、柔軟な姿勢や適応力を求める現代社会に対して「NO」と言っているように見える、とありました。
ふむ。
さらに、フェミニストのSudan FaludiのStiffed (2002)で展開される、男性性に対する典型的な考え方に対する考察がアイディアのベースにある、とも。
Faludiはアメリカ人のジャーナリストとして、アメリカ人男性の典型的な「あるべき姿」と「現実」のギャップを分析しています。
彼女のアイディアを非常に大雑把に書くと、社会の権力のほとんどは男性が握っているのにもかかわらず、個々の男性は実はほとんど力なんてもっていない。強くあるように、家族を養うように、と育てられる一方で、実際に大人になると、仕事もない、妻に見捨てられる、なんてことも起こる。
つまり、社会の変化は、男性にも女性にも平等に起こっており、階級の格差は個人の努力で解決できるレベルの問題ではない。
いや、大変だよね。倒れたくもなっちゃうよね。
彼らのポートフォリオもありました。
http://www.performingpictures.se/sites/default/files/pp_portfolio_160717_0.pdf
そうか、そういうトランプ支持もあるのか
アメリカ大統領選挙が近づいていますね。
テレビも見ない、友達もあんまりいない私でさえ、
ドナルド・トランプの名前を聞かない日はありません。
同じクラスにアメリカ人の女の子がいるので、
(はじめて有権者と喋った!)
いろいろと話を聞いてみると、
「ぜんぜんトランプが大統領になる可能性あるじゃん!」と
思ったので、唖然としてしまいました。
彼女自身はヒラリーに投票するみたいなのですが、家族はトランプ支持だそうです。
その理由は、トランプが女性が中絶する権利を否定しているから。
というのも、彼女の家族が信仰してる宗教では、中絶を認めていないそうです。
彼女はメキシコにルーツを持つラティーノの一家らしいのですが、
トランプがあれだけ「壁作れ!」とか「バッジつけろ!」とか言っても
まずは中絶!らしいのです。
そうか、いろんな判断基準があるんだなあ、と。
またひとつ、世界の解釈の可能性が増えたなあ、と。
Fotografiska museet, The Chosen Ones
Daniel Wahlberg, The Chosen Ones (2016)
http://fotografiska.eu/en/utstallningar/utstallning/hostsalongen-2016/
まさか、ストックホルムのこんなお洒落な美術館で奈良の鹿を見るとは!
もう誰かに言いたくて仕方なかった。
「ここ、私の、実家!!」
タイトルは「選ばれし者たち」くらいの意味でしょうか?
このダニエルさんという人は、
人間と動物の関係に興味を持っているそうで、
特に「神聖」な動物と、それらがどのように人間との関係の中で生きているか、をテーマに制作しているそうです。
人間によって勝手に「神聖」と決められて、
なんだか特別扱いされている「神聖」な動物たち。
とはいえ、完全に崇められているだけかといえば、そういうわけでもなく、
なんとなく都合よく利用されていたり。
しかも、その関係も永遠に続くとは限らない。
そんな探求シリーズの第一弾に選ばれたのが、奈良の鹿だそうです。
たしかに街の真ん中に、何百年も住み続ける生き物って、よく考えたら不思議ですよね。
大事にしてるけど、まあ、食べたりするし。
Fotografiska museet, Little Solar System
Fotografiska museetのThe Autumn Salonより。
Amanda Vestbarg, Little Solar System (2016)
天体写真に見えるんですが、被写体はすべて身の回りのもの。
ベッドサイドのランプ。水が沸騰する様子。トンネルから出た瞬間の空。
ディスクリプションには、
「身の回りのものが宇宙みたいに見えるのは、それが宇宙の一部だから。」
と書いてありました。
なんか納得できるような、できないような。
Instagramで#amandaslillasolsystemと入れると、いろいろ作品が出てきます。
そしてカメラはiPhone5sというのだから、また驚き。
Fotografiska museet
ストックホルムに来ています。
この街の写真美術館があまりにも美しかった。
Fotografiska museet i Stockholm - Inte bara foto
ソーデルマルムエリアにあって、海が目の前です。
私が行った2016年10月末は
- Anton Corbijn, 1-2-3-4
- Sprit for Change
- Helene Schmitz, Transitions
- The Autumn Salon
と4つの展示がやっていました。
常時これくらいやってるっぽいので、
入館料は必要ですが価値があると思います。
あと、上の階にあるカフェが素晴らしい。
セルフサービスなのですが、
まったく安っぽくないシックで落ち着く作りです。
スモーブロー、スープランチ、スイーツ、コーヒー、アルコール類があります。
同じフロアにレストランもあって、きっと素敵なんだろうなっていう気配でした。
しかも、この美術館の何がすごいって、開館時間が長い!
日 - 水 9:00AM - 11:00PM
木 - 土 9:00AM - 1:00AM
すばらしい。
カフェには、DJブースかもあったから
夜来ると、きっと本当に最高だと思います。
今回見た展示の中でも印象に残ったのは、
The Autumn Salonっていう企画展。
この美術館が主催している、年一回のコンテストみたいなもので、スウェーデン人だけが応募できるのだそうです。
テーマはなく募集するようですが、今年はなんとなく
「コントロールを手にいれる、もしくはコントロールを失うことに対する必要と不安を感じている世界」を反映している作品がノミネートされているそうです。
え?つまり??
私の訳が悪いのか、あんまり咀嚼できないのですが、
権力という意味での「Power」が、
すべての作品に通底するキーワードのようなものだそうです。
Pogoは最高。
ただただ私の好みです。
でも、本当にこのPogoというアーティストは最高。
Pogoは1988年生まれ(88世代!)のオーストラリア人(Wikipedia情報)で、
本名はNick Bertkeという男子のソロプロジェクトです。
過去の映画とかテレビから引っ張ってきた音や映像を再構成して楽曲を作っています。
2007年、Aliceで一躍有名人に。
同級生の私は、当時大学一回生。
私がサークルとバイトとかやっている間に、
Pogoは最高の作品を生み出していました。
で、この9月にリリースした、Trumpularが天才的。
制作意図は、“Trump is such a crazy fucker that I couldn’t resist mixing him up,”
そしてPogoのインタビューを、発見。
なんだよ、Pogo。
思ってたより素朴でいい人そうじゃないか。
しかも、英語も聞き取りやすいし。
というわけで、Pogoは最高です。