Guerrilla Girls: Is it even worse in Europe? Vol. 1
ゲリラ・ガールズ(Guerrilla Girls)は、
1985年にニューヨークで活動を始めた
フェミニストのアクティビスト集団です。
https://www.theguardian.com/artanddesign/2015/apr/29/the-guerrilla-girls-interview-art-world-sexism
美術の文脈でしか見たことないから、アーティストだと思うのですが、
美術界における男女不平等を「発見」と「共感」をいう形で、
ほんとに上手にウィットに富んだコピーライティングで伝えていて、
まじ、かっこいいなあと、いつも思っています。
これ、一番有名なやつですね。
「女は裸にならないと、メトロポリンタン美術館に入れないのか?」
メトロポリタン美術館の所蔵作品に占める女性作家の割合は、たった5%以下にもかかわらず、作品に描かれた85%の裸体は女性なのだそうです。
よく数えたな。
政治色の強い活動内容と、神出鬼没的に現れるそのスタイルから、
「ゲリラ」と名付けているようなのですが、
でも、なぜゴリラの被り物をしているのか?
Guerrilla(ゲリラ)とGorilla(ゴリラ)
ローマ字読みだと、発音が変わるのですが、
英語を母国語とする人が読むと、
ほぼ完全に同じ、「ゴリラ」になるんですよね。
はは、かわいい。(しかも、発音の勉強になった!)
だから、ほんとは「ゴリラ・ガールズ」って訳したほうがいいと思うんだけど、
日本の文献はだいたい「ゲリラ・ガールズ」なので、
ここでもそう表記します。
あと、作家本人ではなく問題自体に注目がいくように、
(ほら、女は顔がキレイだと、そっちがみんな気になっちゃうから)
意図的にメンバーの顔や名前といった個性を消しています。
彼女たちは、自分たちの身元が特定されないように、
人前に出るときは必ず、毛むくじゃらのゴリラのマスクをつけており、
個々の名前も、過去の女性アーティストから借りて、
例えば「フリーダ・カーロ」「ケーテ・コルヴィッツ」と名乗っています。
そんなゲリラ・ガールズは、2016年現在も活動中。最高。
Whitechapel Galleryでの展覧会に行ってきました。
そこでの展示内容は、次回に続きます。