Fotografiska museet, Men That Fall
FotograsfiskaのThe Autumn Salonより。
Geska & Robert Brečević / Performing Pictures, Men That Fall
http://fotografiska.eu/en/utstallningar/utstallning/hostsalongen-2016/
男性が頭から後ろに倒れるイメージを取り続けるシリーズ。
キャプションには、
男性の完璧に硬直した背中と、反抗的に睨みつけるような視線が、柔軟な姿勢や適応力を求める現代社会に対して「NO」と言っているように見える、とありました。
ふむ。
さらに、フェミニストのSudan FaludiのStiffed (2002)で展開される、男性性に対する典型的な考え方に対する考察がアイディアのベースにある、とも。
Faludiはアメリカ人のジャーナリストとして、アメリカ人男性の典型的な「あるべき姿」と「現実」のギャップを分析しています。
彼女のアイディアを非常に大雑把に書くと、社会の権力のほとんどは男性が握っているのにもかかわらず、個々の男性は実はほとんど力なんてもっていない。強くあるように、家族を養うように、と育てられる一方で、実際に大人になると、仕事もない、妻に見捨てられる、なんてことも起こる。
つまり、社会の変化は、男性にも女性にも平等に起こっており、階級の格差は個人の努力で解決できるレベルの問題ではない。
いや、大変だよね。倒れたくもなっちゃうよね。
彼らのポートフォリオもありました。
http://www.performingpictures.se/sites/default/files/pp_portfolio_160717_0.pdf