Royal Academy of Arts, America after the Fall

アメリカの抽象表現主義の前のアートって、触れたことがなかったから、すごく新鮮でおもしろかった。

ニューヨークのような大都市で感じる興奮、都市生活への不安、古き良き田舎の暮らしへの懐古主義、工業化社会における人間疎外、ディストピアへの想像力。

決して家のリビングに飾りたくなるような作品ではないのだけれど、具象的な表現のなかに、内面が表出している作品が多かった。

とはいえ、すごくしんどくなるわけではなく、いい意味で都会らしい軽さがあって、不思議な気分になった。

でも、なんていうか、作家がどういうテンションで描いたのか、いまいちつかめないっていうか。

 

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Grant Wood, Daughters of Revolution (1932)

この絵なんかは自分にとって、すごい不思議。

'Daughters of Revolution' Grant Wood took masterly revenge for DAR snub | Grant Wood Colony

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Edward Hopper, New York Movie (1939)

今回の展示でエドワード・ホッパーがすごく好きになった。物語性の強い絵だなあと思ったら、彼の作品から想像を膨らませた小説家たちが短編を描いた本とかも売ってた。

しかし、「都会の女」「物憂げ」「駆け引き」ってクリシェだけど、ついつい惹かれてしまうなあ。