Maria Cristina Foundation

旅行中のリスボンで、

たまたま見つけた本のフェスティバルで、

たまたま見かけた英語のトークショー。(他は全部ポルトガル語だった…)

 

Maria Conceicaさんという女性がしゃべっていた。

 

元エミレーツ航空のCAだったという彼女は、

仕事の合間にたまたま訪れたバングラデシュのスラムに衝撃を受け、

自分の人生をバングラデシュの子どもたちのために捧げることを決意したそう。

 

マリアさんは、バングラデシュの子どもたちに、

衣食住のある暮らしと教育の機会を確保すべく、基金を設立。

さらに自分でも資金を調達するため、登山やアイアンマンなどの

スポーツにチャレンジしている、とのこと。

 

ちょっと調べたら、

彼女の基金のページや、 

Maria Cristina Foundation

TEDで話しているところを発見。

www.youtube.com

 

彼女はバングラデシュの子どもたちや、その親に、

「私と話したいなら、英語で話して!」と伝えているそう。

 

なぜなら「英語はパスポートだから。」

それがあれば、仕事に就いて貧困から抜け出せる可能性が少しでも高まるから。

マリアさんにとっても、英語は第二言語。

いい意味で徹底した合理主義を感じた。無駄のない歩み寄り。

 

日本のパスポートは、世界のほとんどどこにでも行けるけれど、

それを活かせているんだろうか。

D.I.Y. ART MARKETとIndependent Ceramic Market

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Hackney Flea Market

この団体が運営しているイベントに行ってきた。

若いアーティストたちが手に届く値段で作品を売っていて、かつ、立ち寄りやすい雰囲気。

 

出店していたアーティストの中で、この作家さん、すごく気に入った。

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maeceramics

がんばれー!

そしてインディーの陶器作家っていうカテゴリーに興味がでてきた。

Royal Academy of Arts, America after the Fall

アメリカの抽象表現主義の前のアートって、触れたことがなかったから、すごく新鮮でおもしろかった。

ニューヨークのような大都市で感じる興奮、都市生活への不安、古き良き田舎の暮らしへの懐古主義、工業化社会における人間疎外、ディストピアへの想像力。

決して家のリビングに飾りたくなるような作品ではないのだけれど、具象的な表現のなかに、内面が表出している作品が多かった。

とはいえ、すごくしんどくなるわけではなく、いい意味で都会らしい軽さがあって、不思議な気分になった。

でも、なんていうか、作家がどういうテンションで描いたのか、いまいちつかめないっていうか。

 

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Grant Wood, Daughters of Revolution (1932)

この絵なんかは自分にとって、すごい不思議。

'Daughters of Revolution' Grant Wood took masterly revenge for DAR snub | Grant Wood Colony

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Edward Hopper, New York Movie (1939)

今回の展示でエドワード・ホッパーがすごく好きになった。物語性の強い絵だなあと思ったら、彼の作品から想像を膨らませた小説家たちが短編を描いた本とかも売ってた。

しかし、「都会の女」「物憂げ」「駆け引き」ってクリシェだけど、ついつい惹かれてしまうなあ。

Tate Modern, WOLFGANG TILLMANS: 2017

ティルマンスの撮る体毛って、なんであんなに切ないんだ。

 

i-d.vice.com

 

truth study centerと名付けれたプロジェクトの展示が、おもしろかった。

写真や、新聞・雑誌の切り抜き、コピーなんかが机の上に並べてあるのだけれど、その配置や記事のチョイスが、批判的で挑発的でおもしろい。

それらはすでに世の中に出された情報なのだけれど、なんか疑わしかったり、論理に飛躍があったり、でも、メディアでよく見るようなありふれたレイアウトや語り口だったりするから、それがまた皮肉。

まさにpost truthの時代にふさわしいインスタレーションだった。

クロアチア旅行:ドゥブロヴニク(食べ物と景色以外の話)

たぶん美しい街並みと、美味しいシーフードに関しては

すでに情報がたくさんあると思うので、

ドゥブロヴニクのあまり語られない部分を。

 

Old Townの真ん中に、ひっそりある写真美術館。

www.warphotoltd.com

恥ずかしいくらいスラブ民族の歴史に無知だったから、衝撃。

たった20年前のドゥブロヴニクの写真、え、燃えてる、ってゆうかめっちゃ戦争してる。

 

2003年まで存在した、スラブ民族の国・ユーゴスラビア。

クロアチアは1991年にユーゴスラビアから独立を宣言したものの、

それに反対するセルビアとのあいだで紛争が勃発。

1992年に独立宣言をしたボスニア・ヘルツェゴビナの紛争や、

続くコソボ紛争も絡まって、クロアチア紛争は1995年まで泥沼化します。

ユーゴスラビアとは何だったのか - NAVER まとめ

 

カフェで隣に座ってた現地の方によると、

ユーゴスラビアは非スラブの国にすっぽり囲まれた、

スラブの6つの国々が民族自決の波に乗ってできたそう。

チトーが強いリーダーシップで各州を束ねている間はよかったものの、

チトー亡き後、結束が緩まります。

さらに、ユーゴスラビアでは選挙は各州ごとに実施されていたが、

その際、政治家は各州の愛国心を煽るような活動を展開し、独立機運が上昇。

また1989年のベルリンの壁崩壊や、国内の宗教的対立もあいまって、

各州の独立運動が活発化したとのこと。

そして、先述のような紛争が勃発。

 

その方のお話で特に印象に残ったのは、凄惨な紛争の帰結。

多くの犠牲を払って、独立を掴み取ったのにも関わらず、

EUに加入すれば、結局またひとつの共同体になってしまうという事実です。

クロアチアは2013年に加盟しており、

少なくとも旧ユーゴスラビアのスロベニアとはまた同じ共同体の一員です。

 

同じ国になるのと、独立した国として同じEUの一員でいるのとは全く違うと思うけど、

なんとも皮肉な話だなあと思いました。

クロアチア旅行:ザグレブ(2)

ザグレブへは、失恋博物館のために来たようなもの。

Museum of Broken Relationships

brokenships.com

正しい片想い、お付き合い、結婚、失恋ばかりじゃなくて、

(価値観によっては)インモラルかもしれない恋愛もみんな展示してあってすごくよかった。

 

博物館に併設されたカフェにいた男性(館長?)は、

「どの想い出の品が一番印象に残っていますか?」という質問に、

「その日の気分で、グッとくる物が変わるんだ。」と答えていて、

それも、すっごくいいなぁと思った。

 

永遠の愛はロマンティックだけれど、

つねに揺れ動いて変わっていくのが、恋愛のリアルな気がして。

それは大変しんどいけれど、

博物館に展示したくなるほど愛おしくて、

世界のどこかから来た赤の他人が見ても心動かされるような物語だと

この博物館は証明している気がした。

 

カフェのWi-Fiのパスワードも洒落てた。

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クロアチア旅行:ザグレブ(1)

クロアチアの首都、ザグレブ。

2017年3月に改装したばかりというフラニョ・トゥジマン空港は、中も外もピカピカ。

天井が高くて抜けが良くて中にいても気持ちいいし、

外から見ても波打つ天井はかっこいいです。

特に何があるわけでもないけど、無機質ですごく好き。

 

5月後半のザグレブは半袖で大丈夫。

なんでジーンズと暗い色のTシャツしか持ってこなかったんだろう、と後悔しました。

ショートパンツとか、ワンピースとか、明るい色のトップスとか着たかった!

日差しがまぶしいので、サングラスはあった方がいいかも。

 

空港から街までは下記のサイトを参考にしつつ、私はUberを使いました。

街の中心までは90.00HRK程度(約30分)です。

空港の周りにはけっこうUberがいたので、すぐに拾ってもらえました。

www.crotabi.com

 

ザグレブの街はトラムがバンバン走っていますが、

街自体がとても小さいので、特に乗る必要はなかったです。

トラムの青い車体も好きだったなあ。

 

クロアチアでの携帯はこのSIMカードは、

Hrvatski Telekomというキャリアで買いました。

Unlimited internet in Croatia for only 11€ | Croatian Telecom

このプランは85.00HRKで7日間インターネット使い放題です。

街の中心の広場のまわりにショップがありました。

iPhoneのAPNは、下記の通りです。

MOBILE DATA

 APN: internet.ht.hr

 Username:(空欄)

 Password:(空欄)

PERSONAL HOTSPOT

 APN: mms.htgprs

 Username:(空欄)

 Password:(空欄)